・NFTはどんなものが出品できるのか知りたい。売るためのコツも教えてほしい。
結論からいうと、画像や音楽、動画などデジタルデータならなんでもNFTとして販売できます。
今回は、具体的にどんなものが売れているか、販売方法や売るためのコツも解説しますね。
NFTを始めている人はまだ少ないので、今のうちに行動しておけば先行者有益を得られます。
この記事を読めば、NFT初心者でも売るためのコツが分かり、「稼げるチャンス」を手に入れられますよ!
【NFTで売れるもの】デジタルデータならなんでも売れます
世界でもっとも有名なNFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)では、デジタルデータなら何でもNFTとして出品できます。
よく売れているイラストやアートの他にも、動画や音楽、ゲーム内アイテムなどもNFTとして販売可能ですよ。
また、使用可能なファイル形式は以下のとおり。
用途 | ファイル形式 |
---|---|
画像 | JPG、PNG、GIF、SVG |
動画 | MP4、WEBM |
音楽 | MP3、WAV、OGG |
3Dモデル | GLB、GLTF |
【NFTで売れるもの】そもそもNFTとは?
NFTとは、唯一無二を証明できるデジタルデータのことです。
NFT=Non-Fungible-Token(ノン ファンジブル トークン)
替えの効かないデジタルデータ
データごとに固有の番号を付けて管理しているので同じものは1つとしてありません。
また、NFTの所有者が誰なのかを世界中のコンピュータで管理しているので、本物を証明できます。
従来のデジタルデータは画像をコピーすれば複製できましたが、NFTはコピーしたとしてもバレてしまいます。
動画だとより理解しやすいですよ!
【NFTで売れるもの】Openseaで売れるもの9選
NFTとして売れるものは以下のとおりです。
- イラスト
- 写真
- 動画
- 音楽
- ツイート
- ゲームアイテム
- メタバースの土地
- ファッション
- その他のデジタルデータ
①イラスト
NFTで一般的に売れているのは、イラストやアート作品です。
手に入れたNFTをSNSのアイコンに使用する人や、コレクション目的で購入する人がいるからです。
日本では「CNP」「APP」「LLAC」といったNFTプロジェクトの作品が人気ですよ。
約200円ほどで発売され、一時30万円~50万円ほどまで高騰したことで話題になりました。
イラスト初心者でもスマホアプリで描いた作品を出品できますし、最近ではAIアートを出品する人もいます。
NFT販売のなかでは始めやすいカテゴリーですね。
②写真
スマホでサクッと撮った写真でもNFTとして出品できます。
インドネシアの大学生が5年撮りためた自撮り画像を販売し、売上が1億円を超えてニュースになりました。
有名シェフが購入しツイートしたところ、拡散され一気に話題となり売上を伸ばしました。
かんたんな画像ですが、話題性があれば大きく稼げる可能性があるのがNFTの魅力です。
③動画
イラストや写真などの静止画だけではなく、動画もNFTとして出品できます。
VRアーティストのせきぐちあいみ氏の作品が、約1,300万円で落札され話題となりました。
せきぐち氏のVR作品はもともと人気があり、NFTと掛け合わせて希少性を高めたのが高額落札された要因だと言えます。
④音楽
音楽もNFTと出品可能です。
名プロデューサーの小室哲哉氏は「Internet for Everyone」という楽曲をNFT化して販売しました。
元楽曲をパートごとに6トラックに分解するという実験的な方法で販売されています。
NFT保有者には小室氏が弾いた新たな音源が特典として話題になりました。
小室氏は音楽フェスでの音源もNFT化して販売しています。
トップミュージシャンのNFT業界への参入により、市場は今後大きくなると予想できます。
⑤ツイート
ツイートもNFTとして販売可能です。
ツイッターの創業者ジャック・ドーシー氏が出品した、「世界で初のツイート」が約3億円で落札され話題となりました。
日本の実業家の与沢翼氏が出品した、「第2子誕生のツイート」は約1,000万円で落札されています。
アーティストでなくても出品できるのが、NFTの魅力ですね。
⑥ゲームアイテム
NFTゲーム内で使うアイテムもNFTとして販売できます。
代表的な例は、NFTスニーカーを購入してからウォーキングやランニングすると仮想通貨を稼げる「STEPN(ステップン)」です。
レア度が高いNFTスニーカーの場合、高額で二次流通されていますよ。
実在するサッカー選手をNFTカードにしたゲーム、「Sorare(ソラーレ)」のアイテムも販売可能です。
現実の試合結果がゲームに反映される仕組みで、成績の良い選手のNFTカードは高額で取引されています。
⑦メタバースの土地
メタバース(仮想空間)にある土地もNFTとして売買可能です。
例えば、The Sandbox(ザ・サンドボックス)はNFTの土地を区分けして販売しています。
土地を購入したプレイヤーは、その区間内でオリジナルゲームやキャラクターを作成可能。
作成したゲームのプレイ、キャラクターやアイテム販売、土地の貸し出しなどで仮想通貨を稼げますよ。
有名企業がNFTの土地を購入しイベントを企画しているとして、メタバースの人気が高まっています。
⑧ファッション
洋服やバッグなどのファッションもNFTとして取引されています。
メタバース内のキャラクターが着用できる、デジタルファッションとして利用されています。
世界で活躍する日本のトップデザイナー、コシノヒロコ氏がメタバース上でファッションショーを開催して話題になりました。
現実世界と同様、有名ブランド品をコレクションする目的でNFTファッションを買う人もいますよ。
NFTの唯一性を利用すれば、偽造品が流通するのを防げます。
偽造品を防止できれば、ブランドイメージを保てるので販売者、購入者にとってメリットになりますよね。
⑨その他デジタルデータ
そのほかに、以下のようなものがNFTとして利用されています。
・イベントチケット
・会員証
・担保ローン
・神社の御朱印
・ふるさと納税の返礼品
日本で有名なNFT「CNP」が、ふるさと納税の返礼品になり話題となりました。
個人で販売できるものではありませんが、NFT市場全体は今後ますます広がっていくことが予想できます。
【NFTで売れるもの】売るためのコツ7つ
売れるNFTを作るコツは以下の7つです。
・イーサリアム(ETH)で出品する
・トレンドを抑える
・マーケティングする
・コンセプトを決める
・売れているNFTを真似る
・価格を安くする
・認知度を上げる
イーサリアム(ETH)で出品する
販売するブロックチェーンはポリゴン(polygon)ではなく、イーサリアム(ETH)で出品しましょう。
なぜなら、イーサリアムの方が市場規模が大きく販売価格も高い傾向にあるから。
イーサリアム | ポリゴン | |
---|---|---|
ユーザー数 | 多い | 少ない |
取引量 | 多い | 少ない |
手数料 | 高い | 安い |
ポリゴンだとユーザー数が少ないので、作品が売れにくいんですよね。
イーサリアムは手数料が高いのがデメリットでしたが、2022年6月以降はOpenSeaでの出品手数料は無料になりました。
なので、買い手が多く稼ぎやすいイーサリアムで出品するようにして下さい。
トレンドを抑える
NFTはトレンドがあり、市場の流れを抑えるのも重要です。
今まで以下のようなトレンドがありました。
・ドット絵
・可愛い女の子
・保有者限定の特典
・フリーミント
・AIアート
トレンドは常に変わり続けるので今何が売れているのか情報収集をしておきましょう。
トレンドにうまく乗ることで作品が売れやすくなります。
マーケティングする
市場調査や宣伝活動のようなマーケティングも必要です。
具体的な内容はこちら
・SNSでの宣伝活動
・どのような層がターゲットか
・販売数や販売価格
・他のNFTとの差別化方法
・コンセプト
自分が作りたい作品ではなく、ユーザーが欲しいものや市場がどんな流れなのかを調査する必要があります。
良い作品だからといって、出品すれば売れるわけではありません。
なので、リリース前から売るための仕組みを作っておきましょう。
コンセプトを決める
どんな想いで作成したのか、どのような価値を提供できるのか、のようなコンセプトに一貫性があると売れやすくなります。
逆に、方向性が決まっていないNFTは、ユーザーに興味を持ってもらえないので売れません。
たとえば、日本でもっとも有名な「CNP」には明確なコンセプトがあります。
NFT保有者にはさまざまな特典を提供して、所有することで価値が得られることを明確にしています。
NFT作成時にはどんなコンセプトにするのかを事前に決めておきましょう。
成功者を真似る
売れているNFTを作成した成功者を真似るのもポイントです。
売れているからにはそれなりの要因があるはずです。
成功者は、さきほどご紹介したマーケティング施策を十分にして出品していると考えられますよね。
なので、売れているNFTを真似して参考にすれば売上を伸ばせる可能性があります。
価格を安くする
安い価格のほうが購入されやすいので、0.001ETH(200~300円くらい)で出品しましょう。
稼ぎたいと思って価格を高くしたとしても、おそらく誰も購入してくれません。
たとえば、日本で有名な「CNP」は0.001ETHで販売し、希少性と人気度によって一時は50万円ほどの価値がつきました。
高値がつけば二次流通のさいに手数料で大きく稼げます。
なので、最初は価格を安くして多くの人に手に取ってもらい、NFTの価値を高めていけば結果的に稼ぎやすくなりますよ。
認知度を上げる
Twitterを使って出品するNFTを多くの人に知ってもらいましょう。
リリース前に告知すれば、買ってもらえる可能性も高くなります。
画像をチラ見せしたり、コンセプトを発信すれば興味を持ってもらいやすくなりますよね。
また、Giveawayという無料プレゼント企画をするのも有効です。
参加条件に「リツイート」としておけば、拡散されて宣伝になります。
SNSを駆使して多くの人に作品を知ってもらいましょう。
【NFTで売れるもの】高額で売れたNFTアート事例
もっとも高額な価格で売れたNFTアートは、Beepleの「Everydays – The First 5000 Days」という作品です。
2021年3月にオークション形式で販売し、約75億円で落札されました。
「Everydays – The First 5000 Days」は、2007年から5000日間、1日1作品制作したデジタルアートをひとつのアートにまとめたものをNFT化した作品です。
【NFTで売れるもの】必要な初期費用
NFTを売る場合の初期費用は無料です。
以前は出品手数料がかかりましたが、2022年6月の改定によって必要なくなりました。
なので、気軽にNFTを出品できるようになりました。
ですが、以下の場合に手数料が必要なので、数千円程度のイーサリアムを持っておきましょう。
購入オファーを受けて承認する時
出品をキャンセルする時
オークションの承認時(1ETH未満)
購入オファーとは、あなたの作品を「〇〇円で買いたい!」という人があらわれた場合のことです。
オファーされた価格で売りたい場合は、手数料でイーサリアムを支払う必要があります。
承認しない場合は手数料は必要ありません。しかし、出品自体をキャンセルする時や他の用途でも手数料は必要になるので、少額のイーサリアムを持っておきましょう。
【NFTで売れるもの】出品方法
NFTの出品方法は以下の5ステップです。
- GMOコインで口座開設
- イーサリアムを購入
- メタマスクをインストール
- イーサリアムをメタマスクに送金
- OpenSeaで出品
詳しいNFTアートの出品手順は「NFTアートの作り方・出品方法を解説」の記事を参考にして下さい。
【NFTで売れるもの】売るときの注意点
NFTを売るさいの注意点は以下のとおり。
・NFT売買は課税対象になる
・売れない可能性もある
NFTを売買したら課税対象になる
NFTを売って得た利益は課税対象になります。
雑所得 | 副業や趣味として売買している場合(300万円以下) |
事業所得 | 継続してNFTを作成・売買をして事業性が認められる場合 |
ほかにもNFT転売時や仮想通貨売却時の利益も課税対象となります。
取引すべてを管理して確定申告の計算をするのは大変!という方は以下のサービスの利用をオススメします。
売れない可能性もある
良い作品を作ったとしても、売れない可能性は当然あります。
前述したように、マーケティングを含め売るためのコツを抑える必要があります。
「CNP」を成功させた、インフルエンサーかつマーケターのイケハヤ氏は参考になりますよ。
NFT初心者でもイケハヤ氏の「【最新副業】NFTで稼ぐ方法を徹底解説」を読めば売るコツが掴めます。
【NFTで売れるもの】よくあるQ&A
【NFTとして売れるもの】に関するよくあるQ&Aは以下の6つ。
・NFTアートの作り方は?
・NFTイラストの画像サイズは?
・NFTって実際に稼げるの?
・出品する時に手数料はいるの?
・作品が売れた時、出品者と購入者に必要な手数料は?
・OpenSeaで売れなかった場合は?
・OpenSeaのガス代はいくら?
・OpenSeaを日本語で表示する方法はある?
NFTアートの作り方は?
NFTアートはスマホアプリでも作成できます。
初心者の方は無料アプリで作成できるドット絵アートがおすすめです。
ボクもスマホアプリでサクッと作った絵を出品しましたよ。
ドット絵なら手軽に作成できるので、初心者でも出品しやすいですね。
くわしい作りかた・出品のやり方は「NFTアートの作り方・出品方法」を参考にしてください。
NFTイラストの画像サイズは?
NFTアートの最適な画像サイズは2000×2000ピクセルです。
なぜなら、有名なNFTアートの多くが2000×2000ピクセルで作成されているからです。
OpenSea出品時は1000×1000サイズに自動で圧縮されますが、画像劣化を考慮してあらかじめ2倍サイズの2000×2000で作成しておきましょう。
NFTって実際に稼げるの?
NFTを出品する以外にも、NFT転売やNFTゲームで稼げますよ。
NFTは優先購入券を持っていれば格安で手に入れられる場合が多く、安く買って高く売ればその分は利益になります。
実際に僕も格安でNFTを手に入れて50万円以上の利益を出せていますよ。
出品する時に手数料はいるの?
出品時の手数料はいりません。
以前は必要でしたが、2022年6月の改定により出品時の手数料は廃止されました。
ですが、オファーを受けて承認する時や出品をキャンセルする時に手数料が必要になります。
なので、数千円分のイーサリアムを持っておきましょう。
作品が売れた時、出品者と購入者に必要な手数料は?
作品売買時に必要な手数料は以下のとおりです。
取引者 | 必要な手数料 |
---|---|
出品者 | 販売価格の2.5%をOpenSeaに支払う |
購入者 | ガス代(変動あり) |
出品者の場合、2.5%の手数料が差し引かれた分が販売利益となります。
購入者の場合、ガス代と呼ばれるイーサリアム取引時にかかるネットワーク手数料が必要。
なお、ガス代はネットの混雑状況によって価格が変動します。
OpenSeaで売れなかった場合は?
オリジナル作品ではなく、二次創作を試してみましょう。
二次創作とは、すでにある作品をベースにして新たな作品を作ること。
有名な作品であれば知名度が高いのがメリットです。
知名度が高い作品の二次創作であれば、多くの人に興味をひき、買ってもらいやすくなります。
なお、二次創作する場合は事前に製作者に許可を貰っておきましょう。
・OpenSeaのガス代はいくら?
OpenSeaのガス代の相場は300円~800円ほどです。
ブロックチェーンはネットワークの混雑状況によって、ガス代は変動します。
ガス代を節約し、お得にNFTを始める方法は「OpenSeaのガス代は?」の記事を参考にして下さい。
OpenSeaを日本語で表示する方法はある?
OpenSeaを日本語にするにはプロフィール設定から可能ですよ。
以前はブラウザの日本語翻訳で日本語表示する方法しかありませんでしたが、現在は日本語対応しています。
詳しいやり方は「OpenSeaを日本語にする方法」を参考にして下さい。
【NFTで売れるもの】まとめ
今回はNFTとして売れるものを解説しました。
デジタルデータなら何でもOKですし、出品手数料が無料なので気軽に出品できますよね。
とはいえ、最初の一歩がなかなか踏み出せないと思いますので、まずはイーサリアムだけも持っておきましょう。
GMOコインの口座開設は審査完了までに時間がかかる場合があります。
いつでもNFTを始められるように、前もって登録しておきましょう。