今回は、ブログに必要な、プライバシーポリシー・免責事項について解説します。
ブログを始めたばかりだと、「プライバシーポリシーってなに?」「書き方がわからない」という方も見えると思います。
そこで、当記事ではプライバシーポリシーに記載すべき内容や、コピペOKのひな形まで紹介しますね。
ひな形を使えば、初心者の方でもかんたんに作れるのでさっそく見ていきましょう。
まだブログを開設していない方は、「最短10分!WordPressブログの始め方」をご覧ください。
ブログのプライバシーポリシー・免責事項とは?
まずは、プライバシーポリシーや免責事項が何なのか、なぜ必要なのか、を見ていきましょう。
プライバシーポリシーとは
プライバシーポリシーとは、個人情報の利用目的や取り扱い方を読者に伝えるための文書のことです。
なぜ必要なのかというと、個人情報保護法により取り扱い方針を公表する必要があるからです。
>>「個人情報保護法」をわかりやすく解説 個人情報の取扱いルールとは?
法律で決められているってことですね。
事前に利用目的を伝えておけば、読者は安心して記事を読めます。
でも、個人ブログで個人情報を収集してるの?って思いますよね。
ですが、ブログでは以下のような場面で個人情報を収集してるんです。
- お問い合わせフォーム
- アクセス解析ツール
- アフィリエイト広告
このように、ブログを運用していくには個人情報を取り扱うことになるので、プライバシーポリシーは設置しておく必要があります。
プライバシーポリシーはブログ運営に有効
Googleアドセンスのような広告を利用する場合、プライバシーポリシーの設置が必須となっています。
また、プライバシーポリシーは、SEO対策にも有効と言えます。
Googleは、【専門性、権威性、信頼性】があるサイトを高く評価します。
そのため、プライバシーポリシーが設置してあるブログは信頼性のあるサイトとして、Googleに評価されることになります。
免責事項とは
免責事項とは、ブログに書いた情報が元でトラブルが発生した場合に、責任を避けるための文書のことです。
たとえば、読者があなたのブログで紹介された商品を購入したけど、「思っていたのと違う」と不満を言われても困りますよね。
自分が良いと思った商品をブログで紹介したとしても、すべての読者が満足するとは限りません。
そのため、「購入や利用は自己責任なので、こちらに責任はありませんよ」と事前に伝えておく必要があります。
トラブルを未然に防ぐために、免責事項は必ず設置しておきましょう。
ブログのプライバシーポリシーに書くべき内容3つ
続いて、プライバシーポリシーに掲載すべき項目を見ていきましょう。
- 掲載する広告について
- アクセス解析ツールについて
- お問い合わせフォーム・コメントについて
一つずつ説明しますね。
①:掲載する広告について
ブログでの収益化に欠かせない、広告について掲載しておく必要があります。
Googleアドセンス
Googleアドセンスでは、プライバシーポリシーに以下の内容を記載する必要があります。
プライバシー ポリシーには次の情報を記載する必要があります。
- Google などの第三者配信事業者が Cookie を使用して、ユーザーがそのウェブサイトや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること。
- Google が広告 Cookie を使用することにより、ユーザーがそのサイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて、Google やそのパートナーが適切な広告をユーザーに表示できること。
- ユーザーは、広告設定でパーソナライズ広告を無効にできること(または、www.aboutads.info にアクセスすれば、パーソナライズ広告に使われる第三者配信事業者の Cookie を無効にできること)。
第三者配信による広告掲載を無効にしていない場合、広告の配信時に第三者配信事業者や広告ネットワークの Cookie が使用される可能性があります。その点についても、次の方法でサイトのプライバシー ポリシーに明示してください。
- 第三者配信事業者や広告ネットワークの配信する広告がサイトに掲載されることを明記します。
- 対象となる第三者配信事業者や広告ネットワークの適切なウェブサイトへのリンクを掲載します。
- これらのウェブサイトにアクセスすれば、パーソナライズド広告の掲載で使用される Cookie を無効にできることをユーザーに明示します(配信事業者や広告ネットワークがこの機能を提供している場合)。または、www.aboutads.info にアクセスすれば、第三者配信事業者がパーソナライズド広告の掲載で使用する Cookie を無効にできることを知らせます。
サイト運営者様のサイトや法律は国ごとに異なるため、Google でプライバシー ポリシーに関する具体的な文面を提案することはできません。サイトのプライバシー ポリシーを作成する際には、Network Advertising Initiative などのリソースを参考にされることをおすすめします。Cookie 使用の同意を得るための情報通知に関する詳細については、cookiechoices.org をご覧ください。
出典:Google Adsenceヘルプ 必須コンテンツ
わかりやすく言うと、以下をプライバシーポリシーに記載してくださいということですね。
・第三者配信事業者(Googleなど)がCookieを利用して、読者に適した広告を配信しますよ。
・読者は自分でその広告を無効にすることができますよ。
「具体的な書き方を教えてほしい」という方のために、記事後半で「ひな型」を用意しているので安心してくださいね。
Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイトを利用する場合も、このようにプライバシーポリシーへの記載が必要となります。
5. 乙がアソシエイトであることの表示 乙は、乙のサイト上または甲が乙によるプログラム・コンテンツの表示またはその他の使用を許可したその他の場所のどこかに、「Amazonのアソシエイトとして、[乙の名称を挿入]は適格販売により収入を得ています。」または本規約に基づき事前に許可された内容と実質的に同じ文言を目立つように明示しなければなりません。このような公表および適用法により求められる場合を除き、乙は、事前に文書により許可された場合以外に、本規約またはアソシエイト・プログラムへの乙の参加に関して公式な文書を表示しないものとします。乙は、本規約において明確に認められた場合を除き、甲との関係について不実の表明や誇張(甲が乙を支援、後援または支持しているという表明または暗示を含みます。)をせず、甲と乙またはその他のいかなる個人もしくは事業体との間の関係を表明したり暗示したりしないものとします。
出典:Amazonアソシエイト・プログラム運営規約
Amazonアソシエイトの場合は、具体的に掲載すべき文言が指定されています。
「Amazonのアソシエイトとして、[あなたのサイト名]は適格販売により収入を得ています。」
②:アクセス解析ツールについて
ブログで使用するアクセス解析ツールについても、プライバシーポリシーへの記載が必要です。
代表的なアクセス解析ツール、「Googleアナリティクス」の利用規約は、以下のようになっています。
7. プライバシー
出典:Google アナリティクス利用規約
お客様は、Google が個人を特定できる情報として使用または認識できる情報を、ハッシュ化されているかどうかにかかわらず、Google に提供せず、かかる行為を第三者が行うことを支援または許可しないものとします。ただし、お客様に提供されている Google アナリティクス機能のポリシーや規約によって許可され、かかるポリシーや規約が適用される状況において、かかる Google アナリティクス機能のために Google に提供される情報が業界基準を用いてハッシュ化されている場合に限っては、この限りではありません。お客様は適切なプライバシー ポリシーを用意したうえでそれに準拠し、ユーザーから情報を収集するうえで、適用されるすべての法律、ポリシー、規則を遵守するものとします。お客様はプライバシー ポリシーを公開し、Cookie、モバイル デバイスの識別子(例: Android の広告 ID、iOS の広告 ID)、またはデータの収集に使われる類似技術の使用について、そのプライバシー ポリシーで通知する必要があります。また、Google アナリティクスの使用と、Google アナリティクスでデータが収集および処理される仕組みについても開示する必要があります。こうした情報は、「Google のサービスを使用するサイトやアプリから収集した情報の Google による使用」のサイト(www.google.com/policies/privacy/partners/や、Google が随時提供するその他の URL)へのリンクを目立つように表示することで開示できます。お客様は、ユーザーのデバイス上で Cookie やその他の情報を保存およびアクセスすることについて、かかるアクティビティが本サービスに関連して発生し、その情報の提供とユーザーからの同意が法律で義務付けられている場合には、かかるアクティビティについてユーザーに明確かつ包括的な情報を提供し、同意を得るための商業上合理的な努力を払うものとします。
かんたんにまとめると、以下の内容を記載しましょう、ということになります。
・Googleアナリティクスを使用していること。
・Cookieを利用して個人情報を集めていること。
・データ収集される仕組みを解説すること
こちらも記事後半でひな型を用意しているので、参考にしてください。
③:お問い合わせフォーム・コメントについて
ブログにお問い合わせフォームやコメント欄を設定している方もいると思うので、その旨をプライバシーポリシーに記載しておきましょう。
以下の内容を記載しておけばOKです。
・コメントをした場合はIPアドレスが記録されること
・IPアドレスは荒らしやスパム対策として利用すること
・悪口などやモラルに反するコメントは削除すること
こちらも、のちほどひな型で紹介しますね。
ブログの免責事項に書くべき内容
つづいて、免責事項に記載すべき内容を見ていきましょう。
免責事項につていは、以下の項目を記載します。
・正確性:
ブログに記載している情報は可能な限り正確性を心がけているが、確実な情報を保証するものではないこと
・損害の責任:
ブログの情報が元で発生した損害については、一切の責任を負わないこと
・リンク先の責任:
ブログからリンクされている外部サイトの情報について、責任を負わないこと
ブログの情報が原因で何かトラブルが起きたとしても、責任は負いませんよ、ということですね。
著作権・リンクについても明記しよう
プライバシーポリシー・免責事項の他に、著作権とリンクについても記載しておきましょう。
著作権について
自分のブログの文章や自作の画像などが、他の人に無断で利用されないよう、以下の内容を記載します。
・ブログの文章や画像などの著作物の無断使用・転載を禁止すること
・引用する場合は、引用元を明記すること
・自分が著作権を侵害した場合は、すぐに対処すること
自分が知らないうちに他の人の著作権を侵害してしまう可能性もあります。
その場合は早急に対処することも明記しておきましょう。
リンクについて
他の人があなたのサイトを紹介したい場合もあるので、リンクのルールについても明記しておきましょう。
他のサイトからあなたのブログがリンクされると、Googleからの評価が高くなるメリットがあります。
- 当ブログはリンクフリーであること
- 引用する場合は、引用元を明記すること
リンクフリーとは、他のサイトから自由にリンクしても良いですよ、ということです。
リンクについての記載がないと、他のサイトが「リンクしていいか分からないから、止めておこう」となってしまいます。
リンクフリーですよ、と明記しておけば、他のサイトが気軽にリンクを貼ることができます。
【コピペOK】ブログのプライバシーポリシー・免責事項のひな形
ここからは、プライバシーポリシーや免責事項のひな形をご紹介します。
コピペして、ご自身のブログで使ってくださいね。
ひな形の赤字部分は、ご自身のブログの状況に合わせて変更してください。
上記4つをそれぞれ分けて紹介しますが、実際には1ページにまとめて作成してOKです。
イメージがつかない場合は、当ブログのプライバシーポリシーを参考にしてみてください。
プライバシーポリシーのひな形
まずは、プライバシーポリシーのひな形です。
下記項目をブログで利用する場合を想定しています。
・Googleアドセンス
・Amazonアソシエイト
・各ASP
・Googleアナリティクス
・お問い合わせフォーム
・コメント欄
ご自身のサイトで利用しない項目がある場合は、記載しなくてOKですよ。
当サイトに掲載されている広告について
当サイトでは、以下の第三者配信の広告サービスを利用しています。
・Googleアドセンス
・Amazonアソシエイト
・A8.net
・もしもアフィリエイト
・~~~~~~
・~~~~~~
このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、 『Cookie』(氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。
Googleアドセンスに関して、また、Cookieを無効にする方法については、「広告 – ポリシーと規約 – Google」こちらをご確認ください。
また、Amazonのアソシエイトとして、【ご自身のサイト名】は適格販売により収入を得ています。
アクセス解析ツールについて
当サイトでは、サイトの利用状況を分析するためにGoogleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスもCookieを使用しておりますが、匿名としてデータを収集しておりますので、個人を特定する情報は含まれていません。この機能は、Cookieを無効にすることで収集を拒否することができます。詳細については、ご利用のブラウザの設定をご確認ください。なお、この規約に関しては、「Googleアナリティクス利用規約」または「Googleポリシーと規約」をご覧ください。
お問い合わせフォームについて
お問い合わせフォームから提供いただいた個人情報はデータとして収集しますが、入力された個人情報は公開されません。
コメントについて
当サイトでは、スパムや荒らしへの対応として、コメント時に使用されたIPアドレスを記録しています。これはブログの標準機能であり、スパムや不適切な行為に対処するために使用される以外に、IPアドレスを使用することはございません。
免責事項のひな形
つづいて、免責事項のひな形です。
免責事項
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当サイトは、アフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しております。従って、当サイトが直接商品を販売しているわけではありません。お客様がご要望の商品・サービスにつきましては、リンク先の販売店に直接お問い合わせください。
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なお、免責事項や当サイトの記事は予告なしに変更または削除されることがありますので、あらかじめご了承ください。
著作権のひな形
著作権のひな形です。
著作権について
当サイトの記事に関する著作権は放棄されておらず、文章・画像・動画などの著作物情報の無断転載を禁じます。引用する場合は、引用元を明示していただくようお願いいたします。
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リンクのひな形
リンクについてのひな形です。
リンクについて
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ブログにプライバシーポリシー・免責事項を設置する方法
さいごに、WordPressでプライバシーポリシーを作成して公開する手順をご紹介します。
- 固定ページで作成する
- フッターに設置する
①:固定ページで作成する
まずは、固定ページでプライバシーポリシーを作成していきます。
WordPress管理画面で「固定ページ」→「新規固定ページを追加」をクリックしてください。
固定ページの編集画面が開くので、あとは普段のブログ記事と同じように書いていきます。
タイトルを「プライバシーポリシー」として、本文は先ほど紹介したひな形を参考に入力してください。
パーマリンクは、任意の文字で良いですが「privacy-policy」とでもしておきましょう。
入力ができたら、画面右上の「公開」をします。 次の手順でリンクを設置する方法を紹介しますね。
②:フッターに設置する
続いて、作成したプライバシーポリシーのリンクをフッター(ページ最下部)に設置します。
固定ページは、普段記事を書いている投稿ページと違って、公開しただけでは読者がページへたどり着けません。
そのため、メニューに追加するなどしてリンクを貼り、読者が読めるようにする必要があります。
下記で紹介する手順で、ページ下のフッターにリンクを貼りましょう。
まず、WordPress管理画面で「外観」→「メニュー」をクリックしてください。
メニュー画面が開くので、「フッターメニュー」を選択します。もし、フッターメニューが無い場合は、新規で作成してくださいね。
フッターメニューが無い場合は、下記の方法で追加してください。
- 「新しいメニューを作成しましょう。」をクリックします。
- メニュー名に「フッターメニュー」と入力
- メニューの位置で「フッターメニュー」にチェックを入れる
- 「メニューを作成」をクリック
フッターメニューを選択したら、プライバシーポリシーページを設置していきましょう。
「固定ページ」→「すべて表示」をクリックして「プライバシーポリシー」にチェックを入れ、さいごに「メニューに追加」をクリックします。
すると、このようにプライバシーポリシーページがフッターメニューに追加されるので、「メニューを保存」をクリックします。
以上で設置完了です。これでページ下部のフッターにプライバシーポリシーのリンクが表示されますよ。
まとめ:ブログを開設したら、早めにプライバシーポリシーを設置しよう
今回は、プライバシーポリシーと免責事項の書き方をご紹介しました。
かんたんにおさらいです。
- 掲載する広告について
- アクセス解析ツールについて
- お問い合わせフォーム・コメントについて
プライバシーポリシーや免責事項は、収益化には直接関係しないので作るのが面倒ですが、ブログを運営していくうえでは必要なページです。
あとあとトラブルにならないよう、ブログを始めたらすぐに設置しておきましょう。
その他に、ブログを開設したらやっておくべき初期設定は以下の記事で解説しています。