ブログを書き始めてみたけど、「内容がブレてしまったり」「途中で手が止まったり」してお困りではないでしょうか?
そこで今回は、記事を書く前に必要な、記事構成案の作り方を解説します。
構成案のテンプレートも用意したので、初心者の方でも簡単に作れるようになります。
当記事を読めば、競合サイトに勝てる記事が書けるようになり、収益化を加速させることができますよ。
>>WordPressブログの始め方!たった10分で解説できる方法
ブログの記事構成案とは?
ブログの構成案とは、記事の「設計図」のことです。
家を建てるときに設計図が必要なように、ブログ記事を書くときも構成案は重要になります。
構成案を作ればスムーズに書けるだけでなく、記事のクオリティも高くなりますよ。
ぼくも2時間ほど時間をかけて、構成案を作ってます。
ブログの記事構成案を作るべき理由3つ
ブログの記事構成案を作るべき理由は、以下の3つです。
- 読みやすい記事になる
- SEOに強い記事になる
- 記事執筆がスムーズになる
記事構成案を作らずに書き始めると、途中で内容がブレてしまい、まとまりがなく読みにくい記事になってしまいます。
記事構成案を作っておけば、一貫性のある読みやすい記事に仕上がります。
また、競合サイトを調査しながら構成を作るので、SEOに強くなり検索上位を狙いやすくなりますよ。
このように読者、ブロガー双方にメリットがあるので、記事構成案はブログ運営には「必須」です。
記事の構成要素
ブログ記事は、おもに以下の5つの要素で作られています。
- 記事タイトル
- リード文
- 見出し
- 本文(コンテンツ)
- まとめ
ひとつずつ順番に解説します。
①:記事タイトル
構成要素のなかで重要なのが記事タイトルです。
読者は検索結果で表示された記事タイトルを見て、「自分の悩みを解決できそうか」を判断して、その記事を読みます。
どれほどクオリティの高い記事だったとしても、記事タイトルが魅力的でないと読者に読んでもらえません。
読者に興味を持ってもらえるようなタイトルを付けるのがポイントです。
②:リード文
リード文とは、記事冒頭で記事の要約を書く部分で、一番はじめに読まれる文章です。
リード文が魅力的であれば、本文へと読み進めてくれます。逆に、魅力的でなければ読者が離脱してしまいます。
記事本文へ誘導する重要な役割があるので、手を抜かずに書く必要があります。
③:見出し
見出しとは、記事の各章ごとのタイトルのようなものです。
新聞や雑誌でもコンテンツごとにタイトルが付けられていて、どんな内容が書いてあるかわかりますよね。
ブログでも同じように、見出しを付けることによって読者に内容を伝えやすくなります。
また、見出しは目次にも表示される場合もありますよ。
見出しは、Googleなどの検索エンジンに記事の構成を伝える役割もあるので、SEO対策としても重要です。
④:本文(コンテンツ)
本文はブログのメインコンテンツとなる部分です。
見出しの内容に沿って文章を組み立て、読者に情報を伝える役割があります。
1つの見出し内の本文は、300から500文字ほどにすると読みやすい記事になります。
多くの情報を伝えたいあまりに長文にしてしまうと、読者が疲れてしまうんですよね。
伝えたい内容をシンプルにして、わかりやすくするのがポイントです。
⑤:まとめ
まとめは、記事のラストとなる部分です。
記事の要点をふたたび伝え、読者に理解を深めてもらうのが目的です。
また、次にとってほしい行動を促す場所としても有効です。
記事を最後まで読んでくれる熱心な読者は、内容に興味を持っている状態なので、アフィリエイトや関連記事のリンクを貼ると効果が期待できますよ。
ブログの記事構成案を作る方法8ステップ
ここからは、記事構成案を作る過程を見ながら解説していきますね。
今回は、例として当記事の構成案を作る想定で進めていきます。
構成案のテンプレートを公開しますので、ご自由にお使いください。
シートは、画面左上の「ファイル」→「コピーを作成」からダウンロードしてくださいね。
それでは、以下の8つのステップに分けて説明していきます。
順番に見ていきましょう。
①:キーワード選定
1つ目のステップは、「キーワード選定」です。
キーワード選定とは、記事を書く時にどんなキーワードを使うかを決める作業のことです。
キーワードを決めておけば、読者に伝えやすくなりますし、記事も書きやすくなりますよ。
キーワード選定のやり方は、以下の3つです。
- 関連キーワードを調べる
- 検索ボリュームを調べる
- 執筆キーワードを決める
なお、メインキーワードを「ブログ」として進めていきます。
今回はざっくりと流れをご紹介しますので、より詳しい方法は、「キーワード選定のやり方6ステップと3つのコツ」を参考にして下さい。
関連キーワードを調査する
まずは、関連キーワードを調べましょう。
関連キーワードとは、このようにメインキーワードと一緒に検索されるキーワードのことです。
・「ブログ 始め方」
・「ブログ 稼ぎ方」
関連キーワードを調べるには、無料で利用できる「ラッコキーワード」が便利です。
メインキーワードを入力すれば、一発で関連キーワードを抽出できますよ。
抽出したキーワードは「全キーワードコピー」をクリックしてコピーしておきましょう。
次は検索ボリューム調査です。
検索ボリュームを調査する
検索ボリュームを調べるには、「Googleキーワードプランナー」を使います。
検索ボリュームとは、キーワードごとの月間検索数のこと。
キーワードプランナーで、さきほどコピーした関連キーワードを貼り付けて調査します。
すると、このようにキーワードごとの検索数が表示されます。
ボリューム一覧は、スプレッドシートにダウンロードして整理します。
執筆するキーワードを決める
最後に、整理した関連キーワード一覧から、記事で書くキーワードを決めていきます。
キーワードは、以下のポイントから選びましょう。
・検索ボリュームが50~500程度
・初心者でも勝てそうなキーワード
今回は、事例として「ブログ 記事構成」をキーワードとして選択したので、スプレッドシートのキーワード欄に記入します。
さらに、「ブログ 構成」を含む関連キーワードを調べたいので、ふたたびラッコキーワードで「ブログ 構成」を調査します。
このように関連キーワードが抽出できたので、構成案の関連キーワード部分に入力しておきます。
以上でキーワード選定は終了です。
より詳しいキーワード選定の方法は、「キーワード選定のやり方6ステップと3つのコツ」をどうぞ。
②:想定読者を決める
2つ目のステップは、記事の内容を伝えたい「想定読者」を決めます。
悩みを抱えている読者をイメージすることで、読者が求めている情報を把握しやすくなります。
今回は、以下のような想定読者としました。
・30代の副業サラリーマン
・ブログを始めて1~3ヶ月の初心者
・ブログ記事の作り方を知りたい
設定した内容をスプレッドシートの想定読者欄に記入します。
③:読者ニーズを設定する
つぎに、読者の検索ニーズを設定します。
検索ニーズには以下の2種類があります。
今回の検索ニーズはこのようにしました。
・顕在ニーズ:
記事構成案の作り方を知りたい
・潜在ニーズ:
検索結果で上位表示させて稼ぎたい
こちらも、スプレッドシートのニーズ欄に記入します。
潜在ニーズを設定する時は、読者が達成したいゴールを基準に考えます。
たとえば、ブログを始める人の多くの理由は、「稼ぎたい」からですよね。
読者がなぜ検索したのか?の背景を考えると、潜在ニーズが設定しやすくなりますよ。
④:競合サイトを調査する
続いて、競合サイトの調査をします。
スプレッドシートの「競合サイトの調査」シートを使ってくださいね。
検索結果で上位表示を狙うには、競合サイトよりクオリティの高い記事を作る必要があります。
すでに上位表示されているサイトは、読者の悩みを解決できている記事と言えるので、参考にしましょう。
今回の場合は、キーワード「ブログ 構成」の上位サイトの下記項目を調査していきます。
- 記事タイトル・URLを調べる
- 見出し構成を抽出する
- 競合が満たしている検索ニーズをチェックする
- 競合が満たしていない検索ニーズをチェックする
なお、調査ツールは、関連キーワードでも利用した「ラッコキーワード」を使います。
調査項目を「見出し抽出」にすればOKです。なお、今回は「ブログ 構成案 作り方」で検索しています。
すると、このように上位サイトの情報が簡単に見られますよ。
今回は上位5サイトを調査しますが、余裕があれば上位10サイトを調査してくださいね。
記事タイトル・URLを調べる
まずは、競合サイトの記事タイトルと記事URLを抽出します。
スプレッドシートの記事タイトル・URL部分にコピペします。
見出し構成を抽出する
続いて、競合サイトの見出しを抽出します。
競合サイトを1つずつチェックして、見出しを抜き出しましょう。今回は、簡易的にH2のみ抜き出していますが、実際にはH2~H4まで抜き出してください。
こちらもスプレッドシートに入力しておきます。
競合が満たしている検索ニーズをチェックする
つぎに、競合サイトが満たしている検索ニーズをチェックします。
実際に上位サイトにアクセスして記事を読み、どのような検索ニーズに応えているかを見てくださいね。
競合が満たしていない検索ニーズをチェックする
最後に、競合サイトが満たしていない検索ニーズを調べます。
SEOで検索上位を狙うには、競合サイトが書いていないニーズを満たし、より質の高い記事に仕上げる必要があるからです。
しかし、競合もライバルを調査しつつ質の高い記事を書いているはずなので、不足している情報を見つけるのは難しいと言えます。
なので、不足情報がないか調査しつつ、下記のように、あたな自身の感覚で「こんな情報があったらいいな」という視点でOKです。
・ここはリストで並べた方が見やすいのでは?
・この文章の下に関連記事を添えては?
・わかりやすいように図解で解説しては?
スプレッドシートに不足している情報を追加しましょう。
競合調査は以上で完了です。
次ステップでは、上記内容をもとに構成を作りこんでいきますね。
⑤:ニーズの再設定と競合との差別化
調査情報をもとに下記を考えます。
・ニーズの再設定
・競合サイトとの差別化案
ニーズの再設定
さきほどの調査で、競合サイトが満たしているニーズが分かったと思います。
あなた自身が設定した検索ニーズでは思いつかなかったニーズがあったのではないでしょうか。
良質な記事を書くためにも、ニーズを追加しておきましょう。
複数の競合サイトで共通しているニーズは、特に重要なので必ず追加しましょう。
競合サイトとの差別化案を考える
つぎに、競合サイトとの差別化案を考えます。
理由は、競合サイトにはない独自のコンテンツを提供することで、読者の満足度が高くなり、上位が狙いやすくなるからです。
競合調査した情報の「満たしているニーズ」「満たせていないニーズ」を参考に、スプレッドシートに記入していきましょう。
⑥:見出し・伝えたいことをメモする
競合調査が終わったら、以下の順で見出し・本文で伝えたいことをメモしていきましょう。
①見出し作成
②伝えたいことをメモする
スプレッドシートの「見出し構成」シートに入力していきます。
見出しを設定する
まずは、見出しを作成していきます。
見出しを作るときは、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 本文はH2見出しから使う
- 見出しは階層構造にする
- 検索キーワードを含める
- シンプルな表現を心がける
- 読者が知りたい順番で並べる
質の高い記事にするためには、読者が知りたい順で見出しを並べるのが理想です。
競合調査で抽出した見出しを見ると、複数のサイトで似たような並びになっているはずなので参考にしましょう。
本文で伝えたいことをメモする
各見出しが作れたら、本文の内容を考えましょう。
おおまかにでもいいので、書くべき内容をメモしておくと、スムーズに本文を執筆できますよ。
以上で、見出し・本文の作成は完了です。
⑦:タイトル・ディスクリプション・リード文・まとめ作成
続いて、本文以外の以下の項目を考えていきましょう。
- 記事タイトル
- ディスクリプション
- リード文
- まとめ
記事タイトル
まずは、記事タイトルを決めます。
記事タイトルは、以下のポイントを抑えて付けましょう。
- 32文字以内にする
- 狙っているキーワードを含める
- 数字を使う
- 記事を読みたくなるようなワードを使う
- 簡単にできそうなことを伝える
キーワードを含めるとどんな記事なのか伝わりますし、「たったの10分!」のように数字を入れることで、クリックされやすいタイトルになります。
今回はこのようにタイトルを付けました。
ディスクリプション
つぎに、ディスクリプションを考えましょう。
ディスクリプションとは、記事の概要のことで、検索結果でこのように表示されます。
ディスクリプションは、以下のポイントを抑えて決めましょう。
・検索キーワードを含める
・関連キーワードを含める
・文字数を100文字程度にまとめる
なお、ディスクリプションに対応したWordPressテーマかプラグインを導入することで設定可能です。
WordPressテーマの選びかたは、「おすすめWordPressテーマ10選」をどうぞ。
リード文
続けて、リード文を考えます。
リード文では主に以下の4点を伝えましょう。
- 読者の悩みを代弁
- 悩み・問題の解決方法
- 悩み・問題を解決できる理由
- 読んだ後に得られる未来
この4つのポイントを抑えれば、読者の関心を引けるので、本文へ誘導しやすくなりますよ。
今回は、このようにリード文を設定しました。
毎記事、4つのポイントを書く必要はないので、記事の内容に合わせて使い分けてくださいね。
まとめ
さいごに、記事のまとめを考えましょう。
最適なまとめを書くことで、どんな内容の記事だったのかを読者に再認識してもらえます。
- 記事の要点
- 次に起こしてほしい行動
このような内容でまとめを書きました。
⑧:記事構成案の最終チェック
記事構成案が作成できたら、最後に全体を見ながら流れを確認しましょう。
- 読者が知りたい順で並んでいるか
- ニーズを満たしているか
構成案を上から順に読んでみると、論理的に違和感がないかもチェックできますよ。
気になる点があれば修正して、記事構成案の作成は完了です。
以上で完了です。お疲れさまでした!
記事構成案が作れたら記事を執筆する
ここまでで記事構成案ができあがったので、あとはブログ記事を書いていきましょう。
といっても、記事の骨格となる部分は完成しているので、あとは文章を具体的に書いていくだけです。
文章を書くときのポイントは、以下の3つです。
- PREP法(プレップ法)で書く
- リアルな読者をイメージする
- わかりやすくシンプルにする
PREP法(プレップ法)とは、文章をわかりやすく伝える手法のひとつです。
型に当てはめて文章を考えると、執筆しやすくなるのでおすすめです。
ブログ記事のくわしい書き方は、「ブログ記事の書き方!7つの手順と15のコツ」で解説していますので、当記事を読んだあとにチェックしてくださいね。
ブログ記事を公開したあとにやるべきこと2つ
ブログ記事を公開した後にやるべきことは、以下の2つです。
- インデックス登録リクエスト
- 検索順位の確認
①:インデックス登録をリクエストする
ブログ記事を公開したら、インデックス登録をしましょう。
インデックス登録とは、Googleロボットに記事を見つけてもらい、Googleのデータベースに記事を登録してもらう作業のことです。
インデックス登録されないと、記事がGoogleの検索結果に表示されません。
インデックスは、「Googleサーチコンソール」からリクエスト可能ですよ。
Googleサーチコンソールにアクセスし、「検索窓に記事URLを入力」→「インデックス登録をリクエスト」をクリックすれば完了です。
サーチコンソールの使い方からインデックス登録のやり方は、「【1分でできる】Googleサーチコンソールの設定方法と使い方」の記事をチェックしてくださいね。
②:検索順位をチェックする
記事を公開したあとは、検索結果の順位チェックもお忘れなく。
ブログは記事を公開したら終わりではなく、その後の検索順位の確認が重要です。
なぜなら、検索順位が下がってしまった場合、ふたたび競合調査をして、記事を改善するなどの対策が必要だからですね。
検索順位をチェックするツールなら、「Rank Tracker」が便利です。
Rank Trackerに登録しておけば、毎日自動で検索順位をチェックしてれますよ。
検索順位は、手動で一記事ずつ検索結果を調べることも可能ですが、時間がかかるので現実的ではありません。
時間を有効活用するためにも、順位チェックツールを活用しましょう。
ブログの記事構成案を作るときの注意点3つ
ブログの記事構成案を作るときの注意点は、以下の3つです。
①:各見出しで伝える内容は1つにする
1つ目は、各見出しで伝える内容は1つにすることです。
なぜなら、一つの見出しに複数の情報を詰め込んでしまうと、内容が伝わりづらくなってしまうから。
見出し内の文章は、さきほどご紹介したPREP法を使うと、伝わりやすい文章が書けますよ。
②:見出し内の文章はシンプルにする
2つ目は、見出し内の文章はシンプルにすることです。
最近は、スマホで記事を読む読者がほとんどです。本文が長く行数が多い文章は、スクロールするのに手間がかかり、読者のストレスになってしまいます。
具体的には、1つの見出し内の文章を6~7行に収めるとベストですね。
また、スマホで見た時に2,3列で改行すると良いですよ。
もし、文章が長くなりそうな場合は、階層を下げて別の見出しを追加するようにしましょう。
③:不要な情報は書かない
3つ目は、不要な情報は書かないことです。
読者は悩みを解決するために記事を読んでいます。検索ニーズに合わないことを書いてしまうと、離脱の原因になってしまいます。
記事を執筆していると、いろいろ情報を追加したくなってしまうものですが、「自分が書きたいこと」「ニーズに合わないこと」は書かないようにしましょう。
まとめ:ブログの記事構成案を作ってクオリティの高い記事を書こう!
今回は、ブログの記事構成案の作り方について解説しました。
かんたんにおさらいです。
ご紹介した手順で記事構成案を作れば、SEOに強い記事が書けるようになります。
作業工程が多く時間がかかる作業ですが、検索上位を狙って稼ぐためにも、当記事を参考にして実践してくださいね。